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茶に関する学術研究、関連産業、文化の更なる発展に寄与することを目的とし、優れた学術研究や振興発展に寄与した産業技術、茶のある豊かな生活文化の提案、消費拡大等の優れた成果を、公益財団法人世界緑茶協会が顕彰しています。17回目となる平成29年度は下記のとおり決定いたしました。
茶に係る優れた学術研究成果
物部真奈美 (農研機構果樹茶業研究部門)
緑茶の冷水浸出液の免疫賦活に関わる研究
茶の機能性主体がEGCGで熱湯浸出が望ましいとされる中、冷水浸出茶成分EGCの免疫賦活作用を明らかにし、さらに冷水で淹れた茶の方に効果が期待できる点を示した。水出し緑茶普及にも大きく貢献。
緑茶の生産または消費に関する革新的技術・創造的新技術・新商品開発
キリンビバレッジ株式会社 マーケティング部
カフェインゼロ緑茶飲料の開発による緑茶飲用層の拡大
妊産婦や高齢者などカフェイン作用のため緑茶飲用を避けていた層が存在するが、カフェインゼロ緑茶飲料の開発で、体質や体調によらず何時でも緑茶の飲用が可能になり、緑茶飲用層拡大に貢献した。
茶に関する文化及び美術等の文化・芸術作品や活動
岩間眞知子
「茶薬同源」―歴史から科学への橋渡し―
「茶薬同源」として、茶の機能を歴史的側面から説明。古くてなお新しい先端的課題への歴史を科学することによる本研究は、今後に続く若手研究者の指針となり、発展することが期待される。
茶の文化や産業の将来を牽引するような意欲的で斬新な取組み
京都おぶぶ茶苑
独創的な方法での日本茶普及への貢献
消費者教育まで含む茶の生産・販売を行う。日本茶を茶産地で学ぶ国際プログラムにはこれまで17ヶ国60名が参加し、卒業生は世界で活躍中。彼らの茶関連活動は人口減少に苦しむ和束町を活性化させている。
その他、公益財団法人世界緑茶協会会長が特に認めた茶に関する成果
公益社団法人 静岡県茶業会議所
戦後70年間日本茶業発展への道標となっている月刊「茶」
戦後間もない昭和23年の創刊から70年間、月刊誌として一度も休刊することなく、茶の生産・流通・販売に関わる総合専門誌として、時代に即した情報の発信をし続け、日本の茶業振興に寄与している。
平成29年度O-CHAパイオニア賞表彰楯授与式(H30.3.19)