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茶に関する学術研究、関連産業、文化の更なる発展に寄与することを目的とし、優れた学術研究や振興発展に寄与した産業技術、茶のある豊かな生活文化の提案、消費拡大等の優れた成果を、公益財団法人世界緑茶協会が顕彰しています。19回目となる2020年は下記のとおり決定いたしました。
茶に関する国際的な貢献や日本茶の普及等に係る優れた成果
王 亜雷(日本中国茶協会 会長)
長年にわたる日中茶産業・学術交流への貢献
茶学術シンポジウムへの中国研究者の日本招聘や日本人訪中者の対応、日本中国茶協会の立ち上げ等を通し、茶に関わる学術・産業・文化交流における日中の架け橋的存在として、20 年以上静岡県及び我が国茶業に大きく貢献している。
茶の生産や消費に関する優れた技術や商品等の開発
静岡県農林技術研究所 茶業研究センター 製茶加工技術科
緑茶の新たな需要を喚起する「香り緑茶」の開発
消費者が緑茶に求める「香り」に着目し、添加物なしで甘い花様の香りを発揚する「香り緑茶」を開発。蒸熱、粗揉、乾燥工程と香気との関係を明らかにし、香気損失の少ない製造条件を確立した。静岡県独自の新たなお茶として、茶業の振興が期待される。
茶の将来を牽引するような意欲的な取組み
李 瑛子(韓国茶道東京茶礼房 房主、一般社団法人日本韓国茶協会 代表理事、韓国茶道協会 東京支部長)
日韓茶文化交流への貢献
東京茶礼房の房主や韓国茶道協会東京支部長等として長年に渡り日本では触れることの難しい韓国茶道の体験及び茶礼節の実演活動等に携わり、両国間の理解促進と茶文化交流の推進に尽力してきた。今後も日韓相互の茶業界発展への貢献が期待される。
学校法人静岡理工科大学 静岡北高等学校 科学部水質班
茶粕による鉄イオンの光還元を用いた省エネ水電解による水素製造
可視光と茶粕を用いた3価の鉄イオンから2価の鉄イオンへの還元と2価の鉄イオンの酸化による1V以下の低電圧による水の電気分解を組み合わせれば安全・安価かつエネルギー消費を半減させた水素製造が可能であることを発見。