ホーム > おしえてTea Cha! > 茶の種類 > 世界でつくられているお茶の種類

ここから本文です。

世界でつくられているお茶の種類

今、一般適に飲んでいるお茶は、チャの葉を材料とした飲み物です。チャの葉は、熱が加えられ、乾燥すると茶葉の出来上がりということになります。しかし世界中のお茶ともなれば、それほど単純なものばかりではないようです。

まず、お茶は、食べるお茶と飲むお茶に大別できます。食べるお茶は、チャの組織を直接人の胃袋に取り込む形で、ミャンマ-のラペソ-や日本の抹茶がこれに当たります。

今、一般適に飲んでいるお茶は、チャの葉を材料とした飲み物です。チャの葉は、熱が加えられ、乾燥すると茶葉の出来上がりということになります。しかし世界中のお茶ともなれば、それほど単純なものばかりではないようです。

まず、お茶は、食べるお茶と飲むお茶に大別できます。食べるお茶は、チャの組織を直接人の胃袋に取り込む形で、ミャンマ-のラペソ-や日本の抹茶がこれに当たります。

飲むお茶には、葉を発酵させるものと不発酵があります。発酵を行なうものは、紅茶や烏竜茶ですが、これらは発酵の程度の違いよるものです。不発酵には、蒸す方法と、釜でいる方法があります。そしてこの後揉捻などを加え、ついで乾燥させるのが一般です。このタイプは日本の玉露、煎茶、碾茶、番茶、釜炒茶、中国の釜炒茶、緑團茶などで、他にも多くのお茶があるはずです。

面白いことに、チャの葉を蒸した後、カビや乳酸菌、バクテリアなどで発酵させる後発酵茶の存在があります。これには、中国のプア-ル茶、ミャンマ-のラペソ-、ミエン、日本の黒茶、碁石茶、阿波番茶、石鎚黒茶などがこれに当たります。

こうして出来上がったお茶の中には、特異な形状をしたものも見受けられるのです。團茶は茶の葉が柔らかいうちに押し固めるのですが、木型で成形することが一般的な製法のようです。これには、大きいものでは20センチもある雲南省の人頭茶という團茶もあるのです。

具体的には、下記の参考文献をご覧ください。

(参考文献)

宮川金次郎編(1994)日本の後発酵茶. さんえい出版、京都。

松下智(1998)茶の民族詩. 雄山閣出版、東京。

(横内 茂)

上/後発酵茶、石槌黒茶の漬け込みの中のようす