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緑茶の消費量・消費国

世界の緑茶の消費量は1年間で約60万トン(1998年)で,茶全体の消費量のおよそ1/5を占めています。緑茶の消費は,過去10年間では徐々に伸びてきており,1998年の世界の緑茶消費量は10年前に比べ2割程度増加しています。

緑茶を飲んでいる国は,主に東アジアの国々で,ヨーロッパやアメリカ,アフリカ等の国々ではほとんど飲まれていません。国別の消費量は,中国が最も多く,世界の緑茶消費量の1/2以上を占めています。日本は中国についで緑茶の消費量が多く,1年間で約8万トンが消費されています。次いで,インドネシア,ベトナムで緑茶の消費量が多く,それぞれ年間に約3万トン,約2万トンが消費されています。日本での緑茶の消費量は,ここ10年間ほぼ横ばい状態ですが,中国やベトナムではやや増加しました。

人口一人当たりの緑茶の消費量は,日本が最も多く,1年間で約650gです。次いでベトナムが約380g,中国が約320g,インドネシアが約200gです。その他の国での消費量は,これらの国々と比べると,たいへん少なくなっています。

(参考文献) 

  • International tea Committee「Annual Bulletin of Statistics」
  • (社)日本茶業中央会「平成12年度版茶関係資料」

(小杉 由紀夫)