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世界各地の緑茶

世界の茶の生産量は、約2百96万トンです。茶は、茶葉の発酵程度によって発酵させない緑茶、半発酵のウーロン茶、発酵させた紅茶に大別されますが、実はこの7割以上がインドなどで生産される紅茶であり、緑茶の年間生産量は約64万トン(22%)に過ぎません。

緑茶の最大の生産国は中国(480千トン)で、次いで日本(83千トン)、ベトナム(31千トン)、インドネシア(38千トン)、インド(9千トン)、ロシア(2千トン)その他であり、我が国は世界の緑茶の13%を生産しています。

1991年の世界茶学術シンポジュームなどによって、緑茶の効能等が広く世界に知られるようになったこともあて、近年の緑茶生産は増加する傾向を見せています。

また、日本の緑茶は、茶の葉を蒸してから揉んで乾燥する「蒸製緑茶」ですが、中国を始め多くの国では茶の葉を釜で炒って乾燥する「釜炒製緑茶」を生産しています。一口に緑茶と言っても、その国によって色々と特徴があり、味や香り、飲みかたにも違いがあるのです。

(世界の茶生産量と緑茶 1998年)

国名/生産量/うち緑茶(比率)/緑茶生産シェアー

中国(含台湾)648千トン/480(74%)/75%
日本/83千トン/83(100%)/13%
インドネシア/152千トン/38(25%)/6%
ベトナム/47千トン/31(66%)/5%
インド/648千トン/9(1%)/1%
スリランカ/280千トン/1(0%)
ケニア/294千トン/-
トルコ/120千トン/-
その他/683千トン/2
合計/2,963千トン/644(22%)/100%

*FAO「Production Year Book」による。

(川島 安一)