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1人当たり緑茶消費量

日本国内における緑茶の消費量は、昭和35年以降の高度経済成長にともなう旺盛な需要と上質茶志向に支えられて増加し続け、生産量から推定した1人当たり緑茶消費量は昭和35年では752gであったのに対して、昭和51年には955gとピークに達しました。
しかし、昭和51年以降は、生活様式の変化や食生活の多様化などにより消費は伸び悩みの傾向にあり、平成10年における1人当たり消費量はピーク時の約4/5の765gとなっています。
同様に、緑茶の購入量も昭和50年代以降は減少傾向にあり、総務庁の家計調査年報による1世帯当たり緑茶購入量は昭和50年には1918g、1人当たりでは493gであったのに対して、平成11年には1世帯当たり1246g、1人当たり377gとなっています(下記グラフ参照)。
また、支出金額に関しては、飲料費全体に占める緑茶の割合は昭和50年には19.8%であったのに対して、平成11年では14.7%となっています。

次に、首都圏で600人の消費者を対象にアンケート調査した結果から緑茶の消費実態をみると、緑茶をほとんど毎日飲んでいる人の割合は全体の72.3%で、週1回以上飲んでいる人をあわせた割合は89.6%でした。
飲用頻度の違いを性別・年代別にみると、男性・女性ともに年代が上がるに従い緑茶を飲用する頻度が高くなる傾向がありました。
例えば、緑茶をほとんど毎日飲んでいる人の割合は、20代男性では48%であるのに対して、50歳以上の男性では94%でした(下記グラフ参照)。
また、全体としては女性の方が男性よりやや飲用頻度は高い傾向がみられました。消費者が緑茶を購入する時には、香りやコク・渋味、あるいは飲みなれた商品である点が特に重視されました。

(参考文献)

静岡県茶業の現状(静岡県農林水産部お茶振興室、平成12年)

(小澤 朗人)

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