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お茶を使った菓子

茶を飲料として利用するだけでなく、食物として利用することは、栄養的にも成分の機能的にも見逃すことが出来ません。なぜなら、飲料として利用するだけでは水に溶けない種々の成分もあるため、食べることでそれらの成分を摂取することが出来るからです。

菓子類に利用する茶は、料理で利用される場合と同様、加工した葉や粉末、抽出液などが使われます。茶葉を使った菓子類には、シフォンケーキやパウンドケーキ、クッキー、煎餅などがあります。これらは、細かく刻んだ紅茶や煎茶の茶葉を、生地に混ぜて作られます。また、加工した粉末を使ったものには、「茶餅」、「茶団子」、「茶饅頭」、「茶飴」、などがあります。粉末に加工された茶は、利用がされやすく菓子の種類も豊富です。なお抹茶を利用したものも多くあり、「抹茶白玉」、「抹茶しるこ」、「抹茶アイスクリーム」、「抹茶入りチョコレート」など、鮮やかな緑色は見た目も美しくします。

一方、抽出液を利用した菓子類には、「緑茶入りゼリー」や「緑茶入りプディング」、「緑茶入りババロア」などがあります。

ここに紹介したものは、ほんの一例です。茶を使った菓子は、家庭でも工夫して色々作ることが出来ると思いす。

(参考文献)

渕之上康元 渕之上弘子(1999)『日本茶全書-生産から賞味まで-』農山漁村文化協会
源川チエ 福司山エツ子 徳永睦子(1992)『「CHA CHA CHA COOKING」お茶で楽しいクッキング』フーディアム トクナガ南廣子(1991)「調理への茶の利用」,『茶の科学』,77-84.朝倉書店

(坪内 淳仁)

上:茶を使ったお菓子一覧(画像をクリックしてください)/中:茶入りババロア/下:紅茶のシフォンケーキ