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紅茶の品質と価格

紅茶の流通には大きく分けて3つのルートがあります。

日本のお茶のように紅茶屋が産地で買い付けて自社でパッキングし販売する紅茶があります。紅茶の品質と価格の関係が一番ストレートに反映されるケースです。

次に世界各地の国でパッキングされた紅茶を仕入れてそのまま販売するものがあります。これらの紅茶は往々にして日本での販売に適した価格に合わせられることがあります。紅茶の品質と価格が見えにくいケースと言えます。

更に、商社で数十種類の紅茶を輸入している場合が多くあり、ブランド名や外観、イメージが先行して輸入される紅茶もあります。この場合が一番玉石混淆で品質と価格と言う面から見ると関連性を答えられないケースになります。

紅茶は農産物です。紅茶を産出するための良い条件が整った高品質の紅茶は希少価値があがります。紅茶はオークションで高値をつけます。好条件の元で作られ、収量が多い高品質な紅茶がオークションでリーズナブルな価格の時もあります。この場合、高品質な紅茶は高価格という構図にはなりません。エステートやティーファクトリーと直接交渉できる地域の紅茶は品質と価格だけの単純な関連性を表すことが難しくなります。紅茶の品質と価格は産地の多さと消費地の多さ故に複雑な動きを組み込んで考えねばなりません。輸入する時の円の相場さえ最重要な要因になります。輸入方法によって関税のかかる率も異なります。

品質の良さを価格から見当をつけるのは難しいかもしれません。品質と価格の関連が適正であるとする基準を見つけましょう。それは好みに合う紅茶が自分の納得できる価格である時ではないでしょうか。

(金丸 瑠美)

さまざまな種類の紅茶