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風邪はいろいろなウイルスによって起こる感染症ですが、そのなかで症状が重いのがインフルエンザです。茶は、インフルエンザウイルスが鼻や喉の粘膜細胞に感染するのを防ぎます。
緑茶に含まれるカテキンや紅茶のテアフラビンがインフルエンザウイルスの赤血球凝集素というスパイクに結合して、ウイルスの感染を防ぐのです。カテキンは、インフルエンザの流行を起こすA型ウイルスとB型ウイルスの両方に効果を発揮します。この効果は試験管内実験だけでなく、マウスやブタを用いた動物実験および臨床実験でも確かめられています。
現行のインフルエンザワクチンや抗インフルエンザ薬は、インフルエンザの重症化を防ぐと言われていますが、インフルエンザウイルスの感染を防ぐことはできません。市販のうがい薬もウイルスを殺すことはできますが、このウイルスの感染を防ぐことはできないのです。
インフルエンザの予防には、緑茶、紅茶、ウーロン茶ならどれでもよいのですが、ふだん飲んでいる濃さの2~3倍に薄めたもので、うがいを励行するとよいでしょう。
茶の温度はぬるま湯程度が最適で、カテキンやテアフラビンが多く溶け出している一煎目、二煎目までのものを使う方がよいです。うがいをするときは、真上を向いてガラガラと音を立てて行うとよいでしょう。喉がちょっと痛いとか、人込みの中に出かけて帰宅した後、周りに風邪を引いている人がいる時、また就寝前などにうがいをするとよいです。茶を飲むことも喉に潤いを与え、風邪の予防に役立ちます。
(参考文献)
島村忠勝著:奇跡のカテキン、2000、PHP研究所(東京)
(島村 忠勝)
カテキンがウイルス感染を防ぐ!(画像をクリックしてください)