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平成20年度O-CHAパイオニア賞顕彰各大賞決定!!

財団法人世界緑茶協会では、茶に関する優れた学術研究、緑茶の振興及び発展に寄与した産業技術、緑茶のある豊かな生活文化の提案や消費拡大等の優れた成果を顕彰するため、平成20年度O-CHAパイオニア賞顕彰の各大賞を決定しました。

成20年度O-CHAパイオニア賞顕彰各大賞受賞者

学術研究大賞

茶に係る優れた学術研究成果

受賞者

横越英彦さん

横越英彦
(静岡県立大学食品栄養科学部教授)

受賞タイトル

緑茶成分の脳神経機能に関する研究

概要・受賞理由

テアニンの脳神経作用に関する基礎研究を行い、多くの生理機能を明らかにした。テアニンは消化管から吸収、脳内に取り込まれるが、その際神経伝達物質の一つドーパミン放出の促進作用を見出した。また、脳波(α波)の放出頻度を促進すること、各種記憶、学習行動解析で、テアニンには脳機能の改善効果があることを明らかにした。さらにカフェインとテアニンの相互作用、カテキンの脳内神経伝達物質への影響、γ-アミノ酪酸(GABA)などについても研究している。

受賞者

佐野満昭さん

佐野満昭
(名古屋女子大学家政学部長)

受賞タイトル

メチル化カテキンなど茶ポリフェノール類の機能性研究

概要・受賞理由

緑茶成分、特にカテキン類などの茶ポリフェノールの化学的、生物学的研究を通じ、その成果を内外に数多く発表するなど茶の学術研究の発展に大きく貢献している。特にメチル化カテキン類の抗アレルギー作用をはじめとした機能性研究と分析手法の開発によるカテキン類の特性や分布等の研究は、その後のメチル化カテキンやその誘導体の関連研究をはじめ、機能性の高い茶の生産や食品開発の発端となった先駆的研究といえる。

技術・新商品大賞

緑茶の生産または消費に関する革新的技術・創造的新技術・新商品・新商品開発

受賞者

長谷寿一さん

浜松茶手揉保存会 会長 長谷寿一

賞タイトル

手揉み実演対応型電熱ホイロの開発 

概要・受賞理由

手揉み製茶法による実演は全国各地をはじめ、外国実演(文化交流)も行われるようになったが、屋内会場では一般的に炎のでるものは規制されている。この電熱ホイロは実施場所を選ばない点から利用度は高く、助炭一面に熱伝導されるように改良したこと、高温での熱伝導が行われることで、高温を要する下揉工程から操作が可能になったこと、エネルギーとしてもクリーンであることなどが評価される。現存のホイロに簡単に取り付けが可能という点も優れている。

文化・芸術大賞

茶に関する文学及び美術等の文化・芸術作品や活動

受賞者

草薙ツアーグループ

草薙ツアーグループ 代表 前田美佐枝

受賞タイトル

「杉山彦三郎記念茶畑」の保護育成及び静岡県立美術館と結びついた茶の普及活動

概要・受賞理由

地域ネットワーク(茶農家、組合、高校、地域住民、県立美術館など)を立ちあげ、貴重な茶樹の維持、継承、拡張などの実現と、茶の歴史の掘り起こしを行った。また、記念茶畑産の茶葉を利用した美術館でのお茶会などを実施、地域文化・資産としての茶のPRに努めた。現代における茶と文化、茶と芸術との新たな関わり方、楽しみ方を県立美術館の活動と関連付けながら提案し、お茶の普及と文化の継承に貢献している。

O-CHA特別賞

財団法人世界緑茶協会会長が特に認めた茶に関する成果

受賞者

長田幸子さん

長田幸子

受賞タイトル

韓国茶文化の研究と茶による日韓交流の促進

概要・受賞理由

精力的に韓国の茶の歴史を研究し、その成果は一般向け雑誌などに掲載されている。戦前韓国茶業に関係した鮎貝房之進の生家(気仙沼)を紹介し、また、現在の茶筅製作について、日本と韓国の関係を調査するなど、研究には、韓国の研究者に無い視点を持ち、今後の研究も期待される。茶関連出版社に在籍し、各メディアを通じて韓国国内に日本茶の紹介を行った。また日本茶産地訪問旅行コーディネータも務めている。

平成20年度O-CHAパイオニア賞表彰式

平成20年度O-CHAパイオニア賞表彰式(H21.1.22)

■世界緑茶協会 ■