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本静岡県茶業試験場長故大石貞男氏の著作集。
茶業に携わる多くの方から、大石氏の著作集を発行してはどうかとの要請があり、ご子息大石直記氏をはじめ静岡県茶業会議所、静岡県農業水産部お茶室、JA静岡経済連、静岡県茶業試験場、牧の原会など関係団体、個人に相談して「大石貞男著作集刊行委員会」を」設立し準備をすすめてきたが、このたび農文協から「大石貞男著作集 全5巻」を発刊する運びとなりました。
大石貞男さんは、「日本茶業発達史」「牧の原開拓史考」「茶の栽培」「茶栽培全科」などの多くの著作があり、茶業発展に多大な貢献をされましたが、今回その集大成を実現できることは大変喜ばしいことです。
つきましては、多くの方々にご購読頂き、新しい技術開発と茶業の発展に役立てていただくようお願いする次第です。
大石貞男氏
1921年静岡県島田市生まれ。1957年から静岡県茶業試験場に在籍し、1968年から1977年までの9年間同試験場長を勤める。その間、茶の生理生体や多収性の解明に関する研究に取り組むとともに、「おおいわせ」「やまかい」等優良茶品種を育成する。1978年日本茶業技術協会賞を受賞。退職後は、それまで脚光を浴びることのなかった地域の特色ある茶業史や食文化に焦点をあて、緻密な現地調査に基づく独自の考察をその著書の中で紹介。1994年茶業功労者表彰、1997年茶文化功労賞を受賞。